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News2021.01.27
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2021年1月27日
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発信： ㈱アサヒトラベルインターナショナル メルマガ編集部 特別号
ワシントンD.C.を拠点に弊社アメリカ東部方面ツアーの現地手配を手掛けるジャパン・トラベラーズ・サービス社（JTS）の籾井和博社長に、１月２０日に行われたアメリカ大統領就任式とワシントン市内の様子をレポートしていただきました。
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【１】アメリカ大統領就任式 ～大統領選を終えたワシントン～
JAPAN TRAVELERS SERVICE, INC. 代表取締役 籾井和博
今回の大統領選挙は11月3日でしたが、選挙が近づくにつれて日本の方々からは「ワシントンの状況はどうですか？ かなり賑わっているのでしょうね。」という事を4年毎に聞かれます。
ところが首都ワシントンは騒々しくもなく平常です。その為、「普段と全く変わりません」と4年毎に同じ返事をしています。選挙自体は州単位で行われるので、各州の党本部や選挙区は賑わいますが、首都ワシントン市は静かなものです。現職の大統領がホワイトハウスにいても、自分の選挙期間中は各州へ演説に行くため、普段より静かかもしれません。
ワシントンが騒々しくなるのは選挙が終わり、次期大統領が決まってからです。実際には年明け後、2日が平日であれば早々に政権移行へ向けて動き出します。しかし今回、通常は形式的な行事で終わるはずであった1月6日のElectoral Vote（選挙人投票）まで縺れてしまい、その上、当日は議事堂への不法侵入と施設の破損、発砲、死者を出すといった過去に例のない事件まで起きてしまいました。
11月に次期大統領が決まると人事が行われますが、12月頃の人事決定後に起こるもうひとつの騒動をご存知でしょうか。大統領が代わるだけではなく、今回のように政党が代わるとなれば、ワシントンを中心に住宅地を持つ西側のバージニア州と東側のメリーランド州で、多数の引っ越しが始まります。政党が代われば閣僚や要職に就かれる方まで入れ替わるため、その周りも引っ越しを余儀なくされます。また、政府関連では大統領府、Old Executive Officeと呼ばれる補佐官や副大統領のオフィスがあるビルでも職員が総入れ替えになります。ホワイトハウスでは清掃スタッフから専属のシェフまで交代するということは余り知られておりません。来る人がいれば出ていく人もいますので、大変ですね。
1月16日の連邦議会前 一時的に設置されたフェンス
1月16日の連邦議会西側 就任式のための飾りつけと演説台
2021年1月20日正午、次期大統領（President-Elect）は連邦議会議事堂において最高裁判事に向かい大統領になる宣誓を行い、続いて就任演説、議事堂内での昼食会の後はパレードが行われました。通常は議事堂からホワイトハウスまで練り歩くのですが、今回は途中まで専用車で行き、ホワイトハウスまでは短い道のりを家族と共に歩きました。私は過去30年間この就任式を間近で見てきましたが、今回は一般客無しで行われる初めての式典とパレードとなりました。
以前から伝えられていましたが、トランプ大統領は就任式には参加せず、当日の朝、空軍基地から私邸のあるフロリダへ発ちました。
1月６日の選挙人投票後から休会になり、就任式前日の1月19日にUS Senator（上院議員）も通常議会に戻ってきました。１月20日から新大統領のもと第117期議会がスタートします。
1月16日のアーリントン記念橋とポトマック河、仮設のフェンス
1月16日スミソニアン博物館前 DC警察による規制
1月16日リンカーン記念堂 大規模な範囲で進入禁止区域が設けられた
ペンシルベニア通 大統領就任パレードを行う通り
これで、コロナと共に騒がれてきたアメリカ大統領選も終わりました。分断されたアメリカが共通の目標に向かって動く時がようやく来たような気がします。無事バイデン政権が発足し、まずはコロナ対策として100日政策を既に打ち出していて、マスクの着用義務、国民75%のワクチン接種、学校教育の通常再開、の三項目を挙げています。
３月半ばのコロナにおける緊急事態宣言以来、全米において一度も解除されていません。ワシントン市内の通りは就任式のため一時的に封鎖されましたが、それ以前よりスミソニアン博物館など、屋内の施設は閉館が続いています。ただ市内の中心に位置するナショナル・モールは緊急事態宣言下でも開放されていて、リンカーン記念堂、ワシントン記念塔、連邦議会、ジェファーソン記念堂、ホワイトハウスなど、外観より見学する事が可能です。就任式のため封鎖されていたワシントン市内の交通規制も徐々に解除されるでしょう。
リンカーン記念堂 就任式封鎖前
ワシントン記念塔 就任式封鎖前
ホワイトハウス 選挙前
今回の選挙戦を振り返ってみて感じたのは私の在米30年の中では最も波乱を含んだ選挙戦だったということです。
共和党候補のトランプ元大統領は早々と党の指名を受けて決まりましたが、民主党の方は夏前まで候補者が決まりませんでした。バイデン大統領より指名を受けたカマラ・ハリス副大統領も同じ大統領候補者の１人でした。そんな中バーニー・サンダース氏が優位に立った時、バイデン氏が立候補し、サンダース氏は候補を降りました。その後、副大統領としてハリス氏を指名しました（バイデン氏とハリス氏の主張は民主党でもバイデン氏の中道左派とハリス氏の左派の間で意見は対立していたのですが。）
そんな時、それまでの不在者投票の方法として使用されていた郵便投票がコロナ禍により取り入れられました。それも十分に議論もされないまま決まりました。その時から指摘されていましたが、果たしてこの投票は公正なのか。郵便では個別に記入をする事になりますが、誰も見ていないため、誰が記入したかを確定できません。本人確認が難しく、また、有効な有権者へ正しく送付されているかなど問題点が多く、今回の開票結果では数万に及ぶ票が突然現れたりしたこともあったようです。
この夏を境に両候補者の選挙演説で、お互いを侮辱するような言い争いが見られるようになりました。それは討論会でも見られました。トランプ元大統領の言い方は以前より問題視されてきていましたが、それが更に事態をエスカレートさせたようでした。政策論争を聞かないまま投票になり、開票作業が滞り、長期間結果がでなかったのはご存知の通りです。その果てにトランプ支持者による議会への不法侵入と暴動でした。
荒れに荒れた大統領選挙でしたが、ようやくワシントンに静けさが戻ってくることでしょう。バイデン大統領の健康と、新政権のもと一日も早いコロナ収束を成し遂げてくれることを切に願います。
就任式後ホワイトハウス前をバイデン大統領家族が歩いてホワイトハウス入り
【２】デルタ航空からのご案内－米国疾病対策センターの指示により、米国への入国に新型コロナウイルス検査の陰性証明が必要に
米国疾病対策センター（CDC）からの指示により、デルタ航空は1月26日より、米国外から米国に入国または米国で乗り継ぎをするすべてのお客様に、出発前に検査の陰性結果を提示することを要請することになりました。CDCの指示は、旅行時の安全対策を強化するためのもので、すべての乗客に対し、出発から3日以内に行われた検査の陰性結果を提示することを要求しています。
デルタ航空のアライアンス兼インターナショナル担当上級副社長であるペリー・カンタルーティは次のように述べています。「お客様と従業員の安全と健康ほど重要なものはありません。検査は、安全に国際線を再開するための重要な一歩であり、結果として世界経済の回復につながります。この対策を打ち出した米国政府に感謝しています。」
CDCは昨年より、他国から渡米するお客様に対し、連絡先情報を任意で提供するよう求めており、今回のCDCの指示は、これに追加されるものです。
CDCの指示により、お客様は空港でスタッフに検査の陰性結果を提示することに加え、検査結果が陰性であったことを証明する宣誓書に署名することが義務付けられます。検査期間は出発前3日以内で、最初の出発地から計算されるため、乗り継ぎ便を利用するお客様は、この期間を旅行プランに組み込む必要があります。旅行者や航空会社の従業員の健康を守ることを目的とした同様の規定は、世界中の多くの国で導入されています。
デルタ航空をご利用のお客様は引き続き、ご出発前に国際線の入国要件をご確認ください。また、デルタ航空では、1月12日以前に購入された2月9日までの米国行き便の航空券を、1月25日以前の便に変更・再予約する場合、差額運賃を免除する措置を取っています。
この新しい要件の詳細については、delta.comの 米国入国時の新型コロナウイルス検査要件（米国外からの渡航者向け） (delta.com) をご覧ください。
昨年の新型コロナウイルスの発生以来、デルタ航空は「デルタ・ケアスタンダード」という名称で、多くの取り組みを実施してきました。その中には、2021年3月30日まで中央席をブロックすること、旅行中のマスク着用の義務化、機内での手指消毒剤の提供などが含まれます。
このほど、羽田国際空港のご協力を得て、日本で実施している安全対策をご紹介するための動画を作成しました。
デルタ航空の大隅ヴィクター日本支社長が、チェックインから搭乗までの体験をご案内します。
【３】２月以降のプログラム＆セミナーのご案内
1. 2021年1月30日開催 「スウェーデンの幼児教育と質の高い保育者研修」
詳細とお申し込みはこちら→https://www.ati-jp.com/news/2020/12/2020_12_08_081540.html
2. 2021年2月20日特別開催! ACCIグローバル教育セミナー
詳細とお申し込みはこちら→https://www.ati-jp.com/news/2021/01/2021_01_08_111559.html
3. 2021年2月まで！オンライン留学「家デモ海外研修」
詳細とお申し込みはこちら→https://www.ati-jp.com/news/2020/10/2020_10_23_125404.html
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発行：株式会社アサヒトラベルインターナショナル
編集人：桶川友里恵・三芳 馨・木村奈々・山口清華・萩原珠未
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