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2020.06.30

  • 海外現地レポート
  • 大阪支店

USA サマープログラムinポートランド・シアトル

期間:2019/8/1~8/10 10日間

アメリカ北西部に位置する自然豊かな州オレゴンにあり、全米で住みたい街No.1にも選ばれたことのあるポートランド近郊で中高生のサマープログラムを実施しました。生徒たちは二人一組でホームステイをして現地の方々の生活を体験しました。研修では、午前中にホストファミリーとの会話に役立つ英会話を中心とした英語クラスに参加し、午後はボランティア、日系企業訪問、歴史学習など様々な課外学習をしました。研修の後半では、ポートランドからバスでシアトルに向かい、シアトルの有名な観光名所の見学、大学訪問やボーイング社の工場見学をしました。下記では、今回の研修で興味深かった訪問先についてご紹介いたします。

Food Bank フードバンク

フードバンクとは1967年にアメリカでスタートした活動で、まだ食べられるのに様々な理由で破棄される食品を集め、食べ物に困っている人や施設に届ける活動のことをいいます。日本では2000年以降にフードバンクの活動が始まっていますが、まだまだ世間の認知度は低いという現状です。日本でフードバンクの活動が積極的でない理由としては、寄付をした食糧が原因で食中毒などが起これば企業が責任を負わなければならないので、企業が食料の寄付を拒むということが挙げられます。アメリカでは企業がこのような形で寄付をした場合、企業には責任が一切かからないと法律で保護されています。こうしたことから地域のスーパーを始めフードバンクの理念に賛同している多くの企業から食料の寄付がされているのです。

この研修で生徒たちはスタッフの方からフードバンクについてレクチャーを受け、その後実際に企業が寄付してくれたたくさんの食糧を1人分の量に分ける作業や、小分けの袋に目印のシールを貼るなどのお手伝いをしました。ボランティアを通して生徒たちは自分たちがお手伝いした食料が多くの人の役に立つということをしりフードバンクの存在意義を知ることができました。

(今回は約1時間のお手伝いで1000キロ分の食料の仕分けをしました!)

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ボーイング社エバレット工場見学

研修の後半ではイノベーションが生まれる街とも呼ばれるシアトルへ行きました。シアトルはAmazon、マイクロソフト、コストコなど有名企業が本拠地を構えており街の雰囲気は自然豊かなポートランドとまた違う都会的な良さがありました。今回の研修ではシアトル滞在中にエバレットにあるボーイング社の主力飛行機組立工場の見学をしました。アメリカのボーイング社はフランスのエアバスとともに巨大航空機製造分野において世界のシェアを二分する会社で、日本のANAやJALは現状ほとんど全ての製品をボーイング社から購入しています。このエバレット工場では747、777、787と言った主力機を製造しており小型機は数キロ離れたレントン工場で製造されています。

工場見学では、まずシアタールームでボーイングの歴史についてのビデオを鑑賞し、その後、バスに乗り製造工場へ向かいました。担当のガイドさんがマイクを使い施設内部や飛行機の組み立てについて説明してくれました。ここでは、航空会社のロゴや装飾がされていない初期の組み立ての段階から飛行機がほぼ完成された状態までを実際に目の前で見学することができます。日本の航空会社の飛行機も施設内にはあり、生徒たちも日本で活躍している飛行機がアメリカのシアトルで作られていることを知ることができ感動した様子でした。工場見学の後はコックピットやエンジン、様々の飛行機の部品が展示されている施設やお土産屋さんを見学しました。

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今回の研修は、一人で参加する生徒たちもたくさんいましたがポートランドでの英語クラスや課外授業、シアトルでの観光や工場見学を通して生徒たちは学年やクラスを超えて仲良くなりました。この研修に参加することが初めて海外に行くという生徒もたくさんいましたが、日誌には日々の楽しかった出来事や発見をたくさん書いて提出してくれていました。生徒たちが提出してくれた日誌を読んでいて、改めて中高生という多感な時期に親元を離れて海外での生活を体験することは私たち大人が想像している以上に得るものが多いと思いました。帰国後にポートランドやシアトルにまたいつか戻ってきたい、お世話になったホストファミリーにまた会いたいと言っているそんな生徒の姿がとても印象的な研修でした!

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大阪支店営業部 吉田