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2020.07.06

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【福岡営業所】フィンランド・北カレリア②

フィンランド・北カレリア②

2019年11月に視察で訪れたフィンランド・北カレリア地方について紹介しています。

地元の保育園(幼稚園)、学校を訪問し、北カレリアの学校コーディネーターの話を聞くことができました。

フィンランドの教育システムや北カレリア地方の学校の取り組みをご紹介いたします。

フィンランドでは、「ポジティブな教育」として、子供たちの「良い面を見つけ、それを褒めて育てる」という考え方があります。

児童や生徒の失敗や間違いを指摘して正すのではなく、失敗や間違いの原因を考えさせ、自分で考え行動していくための指導をしていくそうです。

今回、幼保園やいくつかの学校を視察しましたが、その際、児童や生徒達が失敗を恐れずに、のびのびと発言している姿にたくさん遭遇しました。

フィンランドの教育システム

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0歳~6歳

0歳から幼保園に通うことが出来ます。

保育園と幼稚園の区別はなく0歳児から6歳の幼児が通います。

両親がフルタイムの共働きで子供の面倒を見られないなど、保護者の労働環境により受け入れ態勢が異なります。

また、子供たちの受け入れに際して両親の労働環境の事前審査があり、家庭環境や収入によって費用負担も異なります。

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6歳

6歳児を対象とした就学前教育を義務教育化して実施。

7歳からスタートする小学校義務教育の準備期間としています。

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7歳~15歳

7歳~15歳は小中一貫の義務教育。中学校3年生までの計9年間を過ごします。

学習面では、小中学校を一貫した教育を行うことで、学習内容や難易度、教科が大幅に変わる小学校から中学校に進学する際の、学習意欲の喪失を解消する策ともなっています。

学内では在校生の学年の幅が広くなることで、より精神的に未熟な小中学生を一貫して教育することができるので、生徒自身の負担が減り、教師も安心して児童・生徒を指導することができます。

保護者も、小学校入学から一貫して、子供を見ている教師がいる事で安心できるというメリットがあるそうです。

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15歳以上

義務教育を卒業後、大学進学のため「普通高校」へ進学するか「職業訓練学校」へ進学します。

普通高校では、生徒が自ら学習計画を立て、必要単位を3年間で取得し、卒業資格試験の「全国統一テスト」を受験して希望の大学に進学していきます。

職業訓練学校では2~4年の期間、学校や実際の職場などで職業訓練を受けます。

フィンランドの社会では仕事の質の補償、その人の能力を公平に示す為に、生徒は担当の教師や職場体験の企業の代表者たちから評価され、職業資格、上級職業資格、専門職業資格という3段階の資格を取得する事が求められます。

フィンランドで社会に出て働く為には資格の取得が欠かせません。

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18歳以上

高校卒業後は、「大学」と「応用科学大学(ポリテクニック)」のどちらかへの進学を選ぶことができます。

大学の特徴は、学士課程と修士課程(教職に就く場合、修士課程卒業が条件です)がセットになっていること。

一般的に学士課程で3年間、修士課程で2年間学びます。

一方、応用科学大学は「高度な能力を必要とする専門的で実質的な学習をする」学び舎。

経営学や情報技術、ソーシャルサービス、保育などの学位をもった専門職の育成機関です。

学習期間は、実習期間を含んで3年~4年。学士号を取得後、少なくとも3年以上就労すれば、修士課程取得に向け出願する資格が得られます。

次回は、北カレリア地方の幼保園(幼稚園+保育園)について紹介します。

ご質問・お問い合わせ等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

営業部 村里


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