フランス ローヌアルプ地方視察レポート

フランス ローヌアルプ地方視察レポート

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2016年3月30日(水)から4月7日(木)まで9日間の日程で、フランスのローヌアルプ地方の視察に行ってきました。ローヌアルプ地方はフランスの南東部に位置し、イタリア、スイスに国境を接している地域です。美食の街、リヨンや山岳リゾートのシャモニーなどを擁する地域で、パリやマルセイユのような派手さはないものの、しっとりと落ち着いた雰囲気を持つ地域です。紹介すべきテーマは多々ありますが、今回は特に食に絞ってみたいと思います。

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<ポール・ボキューズが腕を磨いた街・ヴィエンヌ>

まず、皆様に紹介したいのがヴィエンヌという街です。日本ではあまり紹介されない街ですが、ローマ時代から続く街で、立派なローマ遺跡やモザイク、神殿、劇場などが残っており、歴史好きにはたまらない場所です。閑話休題、今回のテーマは食です。料理人としてはじめてレジオン・ド・ヌール勲章を受勲し、50年に渡りミシュランの3つ星シェフの称号を守り続ける、フランス料理界のレジェンド、ポール・ボキューズ氏が若かりし頃、ヴィエンヌのホテル「ラ・ピラミッド」で修業をしました。今でもポール・ボキューズ氏のルーツとなった料理を提供するホテルとしてにぎわっています。また、ローヌ川沿いにはたくさんのブドウ畑があり、ワインの名産地にもなっています。

器にもこだわりが感じられる料理

器にもこだわりが感じられる料理

ヴィエンヌ近郊で生産されるワインの種類にびっくり!

ヴィエンヌ近郊で生産されるワインの種類にびっくり!

 


<アンヌ・ソフィー・ピックがいる街・ヴァランス>

アンヌ・ソフィー・ピック。フランスの料理好きなら一度はこの名前を聞いたことがあるかと思います。フランスで唯一ミシュランの三ツ星の称号を持つ女性シェフです。前述のポール・ボキューズが伝説の存在ならば、彼女は現役の求道者。代々料理人の家で生まれ育った彼女ですが、父親が亡くなるまでは料理人として働いていませんでした。父親が亡くなることでミシュランの二ツ星に降格してしまったレストランを彼女が15年の歳月と努力を費やして再度三ツ星に戻した話は有名です。彼女がプロデュースするレストランは高級なものからカジュアルなビストロまでありますので、いろいろなタイプの食事を楽しむことができます。今回はカジュアルなビストロ、“Brasserie PIC”で食事をしました。ここのトイレに入ったら日本では人気の画家ペイネの落書きがさりげなく飾ってありました。ペイネの実家がヴァランスの近くということで彼も食事に来ていたのですね。彼女のおかげでヴァランスの街は美食の街として知られるようになり、料理学校もたくさんあります。

メモ用紙に無造作に描かれたペイネの直筆画

メモ用紙に無造作に描かれたペイネの直筆画


厨房は常に美しく整頓されています

厨房は常に美しく整頓されています

 


<世界を牽引するチョコレート会社ヴァローナ・タン・レルミタージュ>

美食の国、フランス。食に関するあくなきフランス人の追及はもちろんスイーツの世界にも及びます。フランスのチョコレートは世界一美味しいとフランス人は信じて疑いません。そんなフランスにおけるチョコレートの老舗であり世界中のショコラティエにチョコレートを提供する会社、ヴァローナはタン・レルミタージュに本社を構えています。ヴァローナという名前は日本語に訳すと「ローヌの谷」という意味です。1922年から操業するヴァローナは最高のチョコレートを求めてカカオからこだわり、現在、南米やアフリカに専用のカカオ農園を持ち、カカオ豆からチョコレートの製品にするまでしっかりと管理をしています。さらに、パティシエやショコラティエに対し定期的にワークショップを行い、製品の良さを認知してもらうなど、消費者においしいチェコレートを提供するため徹底的にこだわった活動をしています。ここ、チョコレート博物館ではチョコレートについておいしく勉強することができます。実際にカカオの実を割ったり、最新のチョコレートを試食したり…。帰る頃にはちょっとしたチョコレート博士になれます。

ヴァローナの職人によるチョコレートの講義

ヴァローナの職人によるチョコレートの講義


ロングセラーから最新のチョコレートまで何でも揃います

ロングセラーから最新のチョコレートまで何でも揃います

 


<美食の城下町・グリニャン>

グリニャンのシンボルは高台の上にそびえる古城です。ラベンダーに囲まれた田園風景の中にたたずむ17世紀の古城は大変絵になります。古城はルネッサンス様式となっており、よく修復されています。観光に関しましてもこの城で生活していた人々の様子が分かるよう、家具などもよく保存、再現されていて興味深いところです。
城下町を散策するとこの街にも有名なホテルレストランがありました。“クレール・ド・ラ・ブリューム”です。建物自体は城と同様17世紀に建てられたものなので雰囲気はあります。ホテルレストランは1999年創業です。グリニャンの街は豊かな田園地帯にあるので良質の野菜や肉が手に入ります。ブドウ畑も多く、ワインも身近にあります。オリーブもたくさんありますので、質の良いオリーブ油も取れます。それを活かさない手はないということで、料理に力をいれ2015年にはミシュランの1ツ星を獲得しました。グリニャンの近くまで行くことがあったら是非訪れたいレストランです。

シェフとの語らい

シェフとの語らい


ルネッサンス様式のグリニャン城

ルネッサンス様式のグリニャン城


<研修先としてのローヌアルプ地方>

ローヌアルプ地方を研修先として考える場合はまず、料理の研修、ワークショップを挙げることができるでしょう。実際、ヨーロッパからはたくさんの学生がローヌアルプ地方に料理を学びに来ているとのことで、ホスピタリティ産業、料理学校、語学学校などが多くあります。英語だけでなく、フランス文化を勉強したい方はぜひ、この地を目的地として研修や旅行を考えてみてはいかがでしょうか。

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営業部 藤枝


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