デンバー教育旅行視察

3月下旬に、私学の中学高等学校の先生方を対象とした『デンバー研修旅行』を添乗してまいりました。今回ご参加いただいた先生方は3名様と少人数ではございましたが、関東、関西からとお集まりいただきました。 今回は、昨年に続きましてユナイテッド航空様にご協力をいただきましてデンバーまでの直行便を利用しました。 使用機材はボーイング社の最新機材であるボーイング787です。成田国際空港からデンバー国際空港までの飛行時間は約11時間弱。決して短いフライトではありませんが、機内の与圧システムや空調・湿度管理が今までの機材より大きく改善されているため、長時間の機内滞在でも今までより負担は軽く感じられるようです。

ユナイテッド航空にてデンバーへ

ユナイテッド航空にてデンバーへ

最新機材の機内内部

最新機材の機内内部


デンバーの紹介

デンバーはアメリカの中部、コロラド州にある都市で人口約300万人の中部屈指の大都市です。デンバーとその周辺に教育機関が数多くあり、全米から若者が集まるので、他の同規模都市と比べて若者の割合が高くなっています。教育機関の他、IT業、金融業、エレクトロニクス、半導体産業などが盛んです。また、郊外には豊富な鉱産資源があるので伝統的に鉱業も盛んです。 数多い教育機関と豊富な産業の元に集まる資金のおかげで、教育の裾野も広く環境保護意識が高い地域という特徴もあります。例えば、動物園ではゴミをエネルギーに変えるシステムがあったり、工場では排水をほとんど出さず循環させたり…アメリカだけでなく世界を環境分野で牽引するものが数多くあり、そのほとんどが視察も快く受け入れてくれます。「ロハス」という言葉があります。これは、環境や健康への意識が高い人たちを対象としたマーケティング手法ですが、日本では専ら環境や健康への意識を高く持つライフスタイルのように考えられています。このブログを読んでいただいている方も一度はこの言葉を聞いたことがあるかと思いますが、この言葉はデンバーの隣町のボルダーが発祥なのです。このことからもデンバーを始めとするその一帯が環境に意識の高い地域ということがうかがい知ることができるのでないでしょうか。 また、教育機関が多いということは学生も多いということで、若い人が多く集まる活気のある街です。そのためか、街の規模の割にスポーツビジネスも発達しておりアメリカ4大スポーツリーグ(野球、アメフト、バスケットボール、アイスホッケー)が揃っていてエンターテイメントも事欠きません。 それでは、実際に視察で見てきたところを紹介していきます。

デンバーダウンタウン

デンバーダウンタウン

街中には芸術作品もたくさん

街中には芸術作品もたくさん


デンバー国際空港

空港に着き、入国を済ませましたらデンバー国際空港の視察を行いました。空港内では管制塔にまで入り管制官の仕事を間近で見ることができました。空港職員の案内で空港内を回りますが、職員の方と話をしながら見学することによって、より空港内での仕事やセキュリティに対する考えなどが分かって勉強になります。 セキュリティの厳しい空港内の見学は、将来航空関係や空港で働きたいと考えている生徒や学生にとってこの上ない貴重な体験と言えるでしょう。

デンバーの高校

今回はEast High SchoolとArveda West High Schoolに行きました。共に公立高校ですが、East High Schoolはダウンタウンに近い伝統校、Arveda West High Schoolは郊外の新興校です。アメリカの教育はCounty(日本語では「郡」)が管轄しており、同じデンバー市内でも学校の雰囲気が違うのが特徴です。例えば伝統校のEast High Schoolは100年以上の歴史を持つ学校だけに校舎も重厚な雰囲気です。逆に新興校のArveda West High Schoolは明るく垢抜けた雰囲気の学校です。教育の質としましてはデンバー自体が教育熱心な地域ですので、どちらも教育の質や進学実績は素晴らしい学校です。両方の学校とも国際交流に興味を持っており、East High Schoolを訪問したときはちょうど山形から留学生がきていました。滞在の感想を聞いたら友達もたくさんできて楽しかったとのことです。East High Schoolでは日本語クラスにお邪魔して現地の授業を体験しました。Arveda West High Schoolでは学校の施設を見学しました。なんと、昨今話題の3Dプリンターもありました。

重厚な造りのEast High School

重厚な造りのEast High School

East High Schoolでの日本語授業

East High Schoolでの日本語授業

モダンな造りのArveda West High School

モダンな造りのArveda West High School

内部もモダン

内部もモダン


デンバーのミュージアム

デンバーのダウンタウンには自然史博物館、歴史博物館、動物園などがありますが、そのどれをとっても内容が充実していて教育研修には最適な場所です。それぞれの見どころをほんの一部だけ紹介します。…自然史博物館は周辺から出てくる恐竜の化石の展示だけでなく、その保存作業の見学もできます。歴史博物館は、日系人の強制収容所の展示と当時のアメリカの政策に反対したコロラド州知事ラルフ・ローレンス・カーの紹介が日本人の目を引くところです。動物園はゾウの園舎。環境に配慮した建物で、動物園から出るゴミを使って建物を維持するエネルギーを作り出すシステムを持っています。これにより年間700トン近い廃棄物の削減ができているとのことです。もちろん、ゾウだけでなく建物のシステム管理部分も見学することができます。このゾウ舎はトヨタがスポンサーになっています。

エコロジーで有名な動物園のゾウ舎

エコロジーで有名な動物園のゾウ舎

自然史博物館のなかで実験もできます

自然史博物館のなかで実験もできます


デンバー市常任理事、デレック氏表敬訪問、領事館訪問

現デンバー市長、マイケル・ハンコック氏が市長になった時に彼の仕事を補佐すべくデレック大窪氏が市長から請われて市常任理事に就任しました。彼は、市長と共に地域コミュニティの紛争解決の仕事をしています。デレック氏は名前でも分かるとおり日系人です。彼の祖父と家族は第二次世界大戦中日系人ということで迫害を受けたのですが、身内のこの体験が人種がらみの差別や紛争などを解決していきたいとデレック氏を現在に導いたとのことです。日本から彼の話を聞きにくる若者が多く来ることを彼は大変喜んでおり、時間さえ合えば積極的に話をするために会ってくれる方です。今回も表敬訪問をした際に東京からの高校生も来ており、デレック氏は自身のこと、デンバーのこと、コロラド州のこと、アメリカのこと、日本のことなど語っておられました。また、高校生にも積極的に発言を求めといらしたので、彼らにとって大変有意義な時間になったのではないでしょうか。 市庁舎訪問後は日本領事館の表敬訪問もしました。対応していただいた領事の方から領事館の仕事についてのお話をいただきました。市庁舎、領事館ともに生徒や学生にとって自分の将来を考えるよいきっかけのひとつになるのではないか、と思える訪問でした。

デンバー市常任理事デレック大窪氏

デンバー市常任理事デレック大窪氏

会談の様子

会談の様子


ファームステイやキャンプ

デンバーのダウンタウンから小一時間車を走らせますと、田園地帯がどこまでも広がるような風景になります。今回の視察ではデンバー郊外の農家も訪問しました。一体農家で何をするのかと思われる方も多いと思いますが、結論から申し上げますと何でも柔軟に対応できて色々なことができます。日本よりずっと規模の大きい農場の視察、農業体験だけではありません。何しろ土地が広いのでキャンプもできます。たき火を囲みマシュマロを焼く…こんなアメリカの典型的なたき火の楽しみも体験できます。また、学校旅行でしたら、交流校の生徒と一緒に一日一緒に過ごすのも良いですね。カントリー調の広い多目的ホールのようなものもありますので、収穫した作物でカントリー料理体験→アメリカ人のバディとダンス講習→キャンプファイヤー→テント宿泊…というのも面白いですね。

農場の散水機もアメリカンサイズ!

農場の散水機もアメリカンサイズ!

農場内のホール。大きな団体も受入可

農場内のホール。大きな団体も受入可


ボルダー

デンバーの郊外にある街で、先述した「ロハス」の言葉が作られた場所です。環境保護やシンプルな生活を意識して生活する人が多く集まる、落ち着いた街です。コロラド大学の中でも随一のレベルを誇るボルダー校がありここで行われる英語教育(ESL)は定評があります。今回は週末だったので大学を訪問はせずに、日本でも知名度が上がってきている「CELESTIAL」というハーブティーの店兼工場の見学に行きました。工場の写真撮影は禁止されていましたので画像をお届けすることができませんが、分かりやすい解説と茶葉を触らせてもらう体験などで有意義な時間を過ごすことができました。もちろん、お土産店も充実しており、茶葉からティーポットまで何でも揃っています。お気に入りのハーブティーを探すのでしばし時間を忘れてしまいました。 工場見学の後は街の散策です。歩行者天国になっている道があり、大道芸人が出るなど栄えていました。かわいらしい店もたくさんあり、のんびりあるくには最適の場所です。

ボルダー市内の落ち着いた街並み

ボルダー市内の落ち着いた街並み

CELESTIALの店舗兼工場©Joetta Fort

CELESTIALの店舗兼工場©Joetta Fort


帰国の途へ

帰りは行きと同様、ユナイテッド航空を利用しての帰国です。フライトは滞りなく、無事に成田空港に到着しました。 研修を振り返ってご参加いただきました先生方にから感想をいただきました。 「『英語の勉強』だけでなく様々な体験学習ができることが分かった」 「「デンバー国際空港」、「市庁舎」、「領事館」など普段訪問することができない場所で普段あまり会う機会のない方からのお話を伺うことができたのは非常に生徒の為になると思った」 「街の雰囲気が落ち着いていて、治安面でも安心できる場所だということが分かった」 など前向きなお言葉をいただいております。

デンバーはアメリカの中では西海岸や東海岸に数多くある有名な都市に比べて知名度は及びませんが、その分まだ日本人があまり来ていない場所です。また、日本から直行便があることや、治安がよいこと、大学寮やホームステイなど、宿泊形態の豊富さや研修内容の豊富さなどを鑑みると新しい研修先としては魅力的な場所なのではないかではないでしょうか。新しい研修先を探している方、現在の研修に行き詰りを感じている方にはぜひご検討ください。またこの研修視察旅行では、ユナイテッド航空様のご協力を頂き実施することができました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

営業部 藤枝修平


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